毎年恒例になっているGWを利用した滝巡り、
今年のGWは当初九州を巡る旅を考えていた。
九州へは一昨年に一度行っているのだが、
その時に行けなかった滝を補完する旅をしたかったのと、
何よりのメインは大川の滝を含めた屋久島の滝巡りを目論んでいた。
それが年末から春先まで仕事が忙しかったせいで下調べもままならず、
計画も練れずにいたのが災いしレンタカーの手配が間に合わず、
ようやく問合せし始めた頃には当然どこにも空きがなかった。
それならばとフェリーで自家用車を乗り入れる事も考えたが、
これだと高速船を利用できず船旅でかなりの時間をロスする事になり、
補完の旅にも影響するので仕切り直しを検討せざるを得なくなった。

そんな折今年3月に紀伊半島で滝巡りをした際に、
なかなか行けずにいた八草の滝に行くチャンスがあったのだが、
しかしこの時なんという不幸か工事のために滝下には行けず、
無念の遠望で終わり自分の中では片付かないままとなってしまった。
加えてその時に行った立間戸谷では牛鬼滝上流の探索も気になったまま、
宿題と言う形で終わっていて、
さらに立間戸谷にご一緒した滝のお仲間がGWは双門大滝のつぼに行くと、
どうにもスルー出来ない話を耳にしてしまい、
そんなこんなでもう今年は紀伊半島に行くしかなくなった。

と言うわけで今年のGWは紀伊半島の滝巡りをしてきた。
4月29日の夜に出発し、帰宅したのは5月7日の夕方で、
終わってみれば8泊9日の旅となった。
総走行距離は1686km、総給油量は110Lだった。

訪れたのは33ケ所で49滝。
無名滝は備忘録として仮称を付けたもののみカウントした。
お天気にも恵まれ、ほぼ当初予定していた通りに行動できた。
少し残念だったのは5日目に予定していた滝本北谷の沢登りが、
雨天のために行けなかった事。
これはいずれ滝本本谷、北谷セットで再挑戦したいと思う。
また双門大滝では未熟さを痛感する事となり、
これが今回の遠征最大の収穫となったと思っている。

間際に計画変更となったので下調べ期間は短かったが、
それでも滝宝庫の紀伊半島は芋ずる連鎖で次々と検索に引っ掛かり、
収拾がつかなくなってしまうほどに資料で溢れかえった。
1日目から3日目まではコンビニ補給がままならない地域だったので、
クーラーボックス、レトルト食材、アルファ米がとても役に立ち、
これまでの unsupply 十津川の教訓を十分に活かすことが出来た。
4日目から6日目までは道の駅瀞峡街道熊野川に車中三連泊と、
今回の旅の拠点ともいえる場所となり、
14km程走ると新宮の市内に行ける立地で補給にも困らず快適だった。

毎年思うが新緑のこの季節は滝巡りにはベストシーズンで、
今回もその素晴らしい機会を存分に堪能できる滝巡りとなった。
3日目を除く残り7日間を滝のお仲間Takさんとご一緒し、
お陰様で大物を含めた充実の滝巡りをすることが出来、
今年のGWもまた忘れられない旅となった。


備忘録として訪れた滝を順に記録しておく。


<1日目>
奈良県
 ・清々大滝
 ・迷滝
 ・冷水谷の滝
 ・宮の滝

<2日目>
奈良県
 ・双門の滝 100選
  +ガマ滝
  +一の滝
  +二ノ滝
  +三の滝
  +双門大滝

<3日目>
奈良県
 ・笹の滝 100選
 ・高滝不動滝
 ・清納の滝
 ・大泰の滝
 ・十二滝
三重県
 ・飛雪の滝
 ・和田の滝
和歌山県
 ・布引の滝

<4日目>
和歌山県
 ・滝本本谷
  +宝竜一の滝
  +野々滝
  +宝竜二の滝
  +下コッペ滝
  +コッペ滝
  +奥コッペ滝
  +燈明滝
  +白滝
  +ナベラゴノ滝
 ・小屋の谷の滝

<5日目>
和歌山県
 ・筆薮の滝
 ・畝畑の滝
 ・植魚の滝
 ・張尾の滝
 ・崩ノ川の滝
 ・まぼろしの滝

<6日目>
三重県
 ・立間戸谷
  +源助滝
  +牛鬼滝
  +屏風滝
  
<7日目>
和歌山県
 ・神水瀑
 ・滝の拝
 ・大桑大滝
 ・カラ滝
 ・宇代呂谷の滝
 ・戸矢倉谷の滝
 ・足郷谷の滝
 ・赤滝谷大滝
 ・大出谷大滝
 ・中津谷の滝

<8日目>
和歌山県
 ・祝の滝
 ・鍋津呂谷の滝
 ・八草の滝 100選


国指定の天然記念物、古座川の一枚岩の一部が滝っぽかったので。
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