福井県坂井市丸岡町上久米田にある市ヶ滝。
国土地理院の地図に載っている滝で以前から気になっていたが、
ネットで調べてみても全く情報が出てこない。
これは自分で探索するしかないと出掛けてみる事にした。

国道364号線を福井から山中方面に向かうと近庄トンネルがある。
そのトンネルを抜け1kmほど進むと、右手に大きく戻る方向に林道入口がある。
そこからは細く荒れたダート林道を走る。
軽の四駆でないと走行が難しい道で先に進むのをためらうほど。
2kmほど走ると左への分岐がありそちらに進む。
その先は今度は左右の草木が覆いかぶさってきてさらに走りにくくなる。
しばらくで石や倒木で進めなくなり、わずかに広くなっている所を見つけて駐車する。

そこからは歩きで20分ほど進み、地図上に滝マークのある近くまでやって来た。
地図とGPSで場所を確認すると、間違いなくその崖下に滝がある事になる。
見下ろせばかなりの急斜面でザイルがないと下りて行くのは無理。
もちろんザイルは用意してきたのだが等高線を見ると約70mも降下する事になる。
とても長さが足りないのでその前後に降下点はないかと探すが代わり映えしない。
それよりも滝の真上にいるはずなのに全く水の流れる音が聞こえてこない。
これは滝があったとしても枯れ滝ではなかろうかとの思いがよぎる。
この状況で危険を冒して降下するのは得策ではないと撤収を決めた。

帰り道、国道364号線を福井方面に下ると市ヶ滝のある沢の下流を通る。
沢を覗けばチョロチョロと流れる程度の水しかなく、これでは滝は全く期待できない。
一体あの下はどうなっていたのかと、もやもやしたまま探索終了となった。

撮影機材:Panasonic LUMIX DMC-FT20





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