岐阜県高山市上宝町鼠餅にある沢上谷(そうれだに)。
沢登りコースとして訪れる人も多い所で、
国土地理院の地図には蓑谷大滝のみ滝マークがついているが、
他にも大きな滝が二つありあわせて蓑谷三滝と言われたりもしている。

梅雨時期の増水を狙ってのおよそ二年振りとなる再訪で、
狙い通りの増量モードで滝前ではハイテンションになったが、
沢歩きとしては水かさが増えたお陰でなかなかに歩き辛かった。
今回は単独での入渓であったので、
蓑谷大滝を巻いて滑床を行くとその後林道歩きを強いられるため、
巻かずに蓑谷大滝で折り返すルートとした。
撮影を含めたトータルタイムはちょうど4時間であった。

まず最初に出会うのは五郎七郎滝。
いつも水量の少ない滝のようで、以前の訪瀑でも筋状の流れがある程度だったが、
今回は支沢の出会いにザバザバと水が流れてきていた。
喜び勇んで沢を詰めればそこに待っていたのは暴れ五郎七郎。
こんな姿の五郎七郎滝はそう見られないとテンション上がりっぱなしである。
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次の支沢にあるのが岩洞滝。
増水モードの素晴らしい直瀑に大感動。
小躍りしながらカメラを構えたはいいが、待っていたのは風圧と水飛沫との闘いである。
どこに移動しても避けられず、しばらくで寒くて耐えられなくなってしまうほど。
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大トリは蓑谷大滝。
まあ期待を裏切らない勇ましい滝姿にはほれぼれする。
日の当たる谷である為に泡立つ流れは全面真っ白にぶっ飛び、
生命すら感じさせる存在感は恐ろしいくらいの迫力である。
普段は向かって左三分の二ほどの面積を流れている滝が、
今回の増水で全面を覆いつくす圧巻のボスキャラ登場となった。
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