岐阜県下呂市小坂町落合にあるツガ谷。
ツガ谷は椹谷に流れ込む支流で、
そこには「小坂の瀧」No116として紹介されている滝がある。
写真でしか見た事のないこの滝に、滝のお仲間と行ってきた。
先に書いたように椹谷に流れ込む支流であるので、
今回は椹谷を下ってツガ谷を目指したのだが、
非常に危険を伴うルートであったので詳細の紹介は割愛させて頂く。

以前に紹介したあまつばの滝の滝を巡るルートより入渓。
あまつばの滝、二段の滝を眺めながら下って行く。

あまつばの滝
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二段の滝
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快適なのはここまでで、その先しばらくで沢は流木で荒れはじめ、
そこを超えるとに落差約20mの滝がズドーンと落ちている。
上から見下ろす滝と言うのは絶望的な高さに見えるもので、
どこから下りて行けばいいのかと弱りながらもルートを探るが、
ルーファイに長けた仲間のお導きにより何とかこの滝を無事に下りる事が出来た。
上からのぞき込み絶望的に見えた滝でも下からの眺めは素晴らしいな、
などと都合のよい事を考えながらもたっぷりと滝を味わう。

無名の滝
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後は特に難所はないと思っていたところに現れたのは約7mの小滝。
小滝と言っても両岸は断崖で先ほどの20m滝よりも絶望感が漂うが、
ここでもルーファイに長けた仲間のお導きによりぶら下がりながらも無事降下。
下りてしまえばやっぱり喜んで滝に向かう。

無名の滝
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そこから少し沢を下れば左に目指す滝が見えて来た。
椹谷から支沢のツガ谷を見ればすでに滝が見えており、
「小坂の瀧」では30mと紹介されていたが、個人的には40m以上ある感じがした。
滝前に近づけば容赦ない水飛沫でそこらじゅうの岩はツルツルととても滑る。
カメラを構えてもレンズは濡れっ放しであるが、
角度を変えるといろんな表情を見せるとても一言では表現できない素晴らしさで、
その秀逸な岩盤のロケーションは見る者をまったく飽きさせず、
左岸の翼を広げたような広がりと、右岸のゴツゴツ感が堪らないく美しい。
実はこの滝を見た瞬間ゴジラ!と叫んでしまった。
滝右岸の黒くてゴツゴツした質感がゴジラを連想させ、そう思いながら眺めていると、
左岸の岩盤が翼を広げたラドンに見えてくるから不思議である。
ツガ谷でゴジラ対ラドンを見るなんて思ってもいなかったと勝手に盛り上がる。
どれだけ居ても足りない感が拭えないが、帰路もあるので滝を後にする。
備忘録の都合上、東宝の滝(ゴジラなんで)とさせて頂いております。

東宝の滝
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二段の滝上流まで戻り支沢を遡行すれば、すぐに孫八滝が見えてくる。
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孫八滝を左岸から巻き素晴らしい滑床を歩いて行けば出会う無名滝。
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無名滝も左岸巻きで、次に板状節理の滝に出会う。
写真ではうまく表現できないのだが、板を積み重ねたようになった岩盤はとても美しい。
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この先で林道に登り返して今回の滝巡りは終了であるが、
またしても素晴らしい滝に出会ってしまい、まだまだ小坂には来てしまいそうである。

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